手嶋龍一

手嶋龍一

手嶋龍一オフィシャルサイト HOME

メッセージ

東アジアへ回帰する西欧

 去年暮れ、惜しまれつつ逝った英国の作家ジョン・ル・カレ。その膨大な著作群のなかでもひときわ屹立している傑作が『スクールボーイ閣下』だ。だが、あまりに濃密な伏線を敷きつつ物語が進むため、読了したひとが少ないという伝説がまとわりつく。
 この長編は、1973年半ば、台風が襲った土曜日の午後3時の香港を起点にしている。19世紀の半ば、珠口の河口に位置する香港島に英海軍の部隊が上陸して以来、大英帝国はここを拠点に極東の植民地運営にあたってきた。その戦略上の要衝から、イギリス秘密情報部が突如「ダンケルク撤退作戦」を敢行した――レパレス湾を見下ろすハイ・ヘイブンの邸宅を諜報チームが引き払った――というニュースが外国人特派員倶楽部に持ちこまれたのである。

[続きを読む...]

新着情報


鳴かずのカッコウ

新作
鳴かずのカッコウ
小学館
2021/2/25発売

インテリジェンス後進国ニッポンに突如降臨

公安調査庁は、警察や防衛省の情報機関と比べて、ヒトもカネも乏しく、武器すら持たない。そんな最小で最弱の組織に入庁してしまったマンガオタク青年の梶壮太は、戸惑いながらもインテリジェンスの世界に誘われていく。ある日のジョギング中、ふと目にした看板から中国・北朝鮮・ウクライナの組織が入り乱れた国際諜報戦線に足を踏み入れることに――。



スギハラ・サバイバル

新作
スギハラ・サバイバル
小学館文庫
2021/1/4発売

9・11同時多発テロ、リーマン・ショックなど大事件のたびに金融商品は大暴落した。その裏では事前にドルを売り抜き、有り余る資金を懐にした投資家たちがいた。そのからくりは?いま再び金融マーケットに異変が起きている――調査に乗り出した英国情報部員スティーブンは、国境を越える資本主義の源流に「諜報の天才」と呼ばれた日本人外交官・杉原千畝の影を見る。



ウルトラ・ダラー

新作
ウルトラ・ダラー
小学館文庫
2020/12/8発売

ダブリンに新種の偽百ドル札「ウルトラ・ダラー」あらわる。一報を受けたBBCの東京特派員にして英国情報部員のスティーブンは、インテリジェンスを武器に国際諜報戦の暗部を照らし出す。1960年代の印刷工拉致から2000年代の日朝極秘交渉、そして偽札の製造までを一本の線でつないだ本作は「現実の事件が物語を追いかけている」と評された。


5月16日(日) 9:30-10:00 文化放送「浜美枝のいつかあなたと」に出演します。

スティーブンズ・クラブへのメッセージを更新しました。(2021年5月7日)

『鳴かずのカッコウ』が「谷口智彦のこの一冊」(月刊HANADA6月号)に取り上げられました。(2021年5月7日)

『鳴かずのカッコウ』への書評が静岡新聞、新潟日報、日本海新聞に掲 載されました。(2021年4月23日)

「台湾海峡波高し」(静岡新聞「論壇」)をスティーブンズ・クラブに掲載しました。(2021年4月23日)

「ゴールデンウィーク あの人に本を贈ろう」企画をスティーブンズ・クラブに掲載しました。(2021年4月12日)

SCメッセージを更新し、「高校生との対話」を掲載しました。(2021年4月12日)

「2016年は『危機の年』」(静岡新聞「論壇」)をスティーブンズ・クラブに掲載しました。(2021年4月12日)

「量子科学衛星の衝撃と脅威」(熊本日日新聞「手嶋龍一が読む」)を「手 嶋流『書物のススメ』」に掲載しました。(2021年4月12日)

「地味目な公安調査官巣立つ」(西日本新聞『鳴かずのカッコウ』書評)を掲載しました。(2021年4月6日)

「諜報会の華麗なる仮面劇」(『フォーサイト』ブックハンティング『鳴かずのカッコウ』書評)を掲載しました。 (2021年4月6日)