手嶋龍一

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メッセージ

蘇ったG7首脳会合
― 宣言文外交は機能するか ―

 G7・主要国首脳会議の影が薄くなってから随分と日が経つ。冷戦期は西側同盟の結束を図る場として重きをなし、新生ロシアが加わってG8になると対ロ協調の舞台として注目も集めた。だが、クリミヤ半島の併合でロシアが排除され、AP会議やG20が次々に登場して、G7は存在感を失っていった。
 国際協調に後ろ向きなトランプ大統領は、G7の首脳と横並びで扱われることに不満でG7に出席したがらなかった。唯一の例外がニッポンだった。国連の安保理常任理事国でもなく、核保有国でもないため、米・英・中・ロ・仏の5大国の椅子に就けず、このG7会合を外交の拠り所にせざるを得なかったのである。最近では、欧米メディアはG7の扱いに冷淡で、日本のメディアだけが多くの報道陣を送り込んで派手派手しく報じてきたのだった。

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新着情報


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2021/2/25発売

インテリジェンス後進国ニッポンに突如降臨

公安調査庁は、警察や防衛省の情報機関と比べて、ヒトもカネも乏しく、武器すら持たない。そんな最小で最弱の組織に入庁してしまったマンガオタク青年の梶壮太は、戸惑いながらもインテリジェンスの世界に誘われていく。ある日のジョギング中、ふと目にした看板から中国・北朝鮮・ウクライナの組織が入り乱れた国際諜報戦線に足を踏み入れることに――。



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9・11同時多発テロ、リーマン・ショックなど大事件のたびに金融商品は大暴落した。その裏では事前にドルを売り抜き、有り余る資金を懐にした投資家たちがいた。そのからくりは?いま再び金融マーケットに異変が起きている――調査に乗り出した英国情報部員スティーブンは、国境を越える資本主義の源流に「諜報の天才」と呼ばれた日本人外交官・杉原千畝の影を見る。



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ダブリンに新種の偽百ドル札「ウルトラ・ダラー」あらわる。一報を受けたBBCの東京特派員にして英国情報部員のスティーブンは、インテリジェンスを武器に国際諜報戦の暗部を照らし出す。1960年代の印刷工拉致から2000年代の日朝極秘交渉、そして偽札の製造までを一本の線でつないだ本作は「現実の事件が物語を追いかけている」と評された。