手嶋龍一

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メッセージ

危機のトランプ・ホワイトハウス

 そして、誰もいなくなった――。アガサ・クリスティーの推理小説の題名だが、大統領に就任して半年、トランプ大統領の身に起きている事態がまさしくこれだ。「オーバル・オフィス」と呼ばれる大統領執務室にはいまとめどなき混乱が広がっている。
 7月末にプリーバス首席補佐官がホワイトハウスを逐われてしまった。政権の首席補佐官とは、日本風に表現すれば、大統領の女房役だ。そう官房長官のような役回りなのである。大統領の身の周りに起きる様々な厄介ごとは首席補佐官がさばかなければならない。
政権の疫病神の最たるものは、うるさ型の上下両院議員だ。彼らの扱いを誤ると政権の浮沈にかかわる。選挙区に関わる、あまり筋の良くない頼みごとを聞いてやり、貸しを作っておく。そして重要法案の採決で議員の力が要る時にこの貸しを回収することになる。こうした議会工作の成否は首席補佐官の腕にかかっている。

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